男性に多い、回避性人格障害型内向ひきこもり

診断基準


・他人からの批判、拒否、拒絶をあまりにも恐れるために、仕事上大切な人と会わなければならないような状況を避ける。

 ・好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたいと思わない。

 ・恥をかかされること、バカにされることを恐れるために、親密な間柄でも遠慮がちである。

 ・社会的状況の中では、批判されはしないだろうか、拒絶されはしないだろうかとこころを奪われる。

 ・自分が人とうまくつきあえないと感じるため、新しい人間関係を築けない。

 ・自分は社会的に不適切な人間で、長所がなく、人より劣っていると思っている。

 ・恥ずかしいことになるかも知れないと言う理由で、何かにチャレンジしたり、新しいことをはじめたりすることに異常なほど消極的である。




「低い自己評価」と「自信の欠乏」

上の項目のうち4つ以上該当すると要注意である。対人関係の能力はあっても回避することが多い。根底にあるのは「低い自己評価」と「自信の欠乏」である。社会的制止、不適切感、自己に対する否定的評価に対して過敏性の広範な様式であり、成人期の早期に始まり、種々の状況で明らかになる。自分を全面的に認め、受け止めてくれる肯定的な雰囲気にはとけ込め、自然に振舞えるのだが、嫌われたりばかにされたり傷つくのを恐れて社会から身を引き、人との交わりを避け、責任の軽いことしかしなくなる。現代では、マニュアル化、ソフト化された過保護な環境で育ち、辛い経験や挫折を繰り返すことが少なく、幼小時からの万能感を脱却できにくくなった。普通の人なら気にしないような、心ない言葉や態度に敏感でひどく傷つく。



人嫌いではない


回避性人格障害の人は人間関係は表面的そして形式的になってしまいがちなので、ごく親しい友人とのみ関係を持っていることが多いようです。 とはいっても、このタイプの人達は「人間嫌い」では決してありません。逆に、人間関係を求める気持ちはかなり強く、一番の関心事でもあるのです。 それにも関わらず、このタイプの人達が人間関係から距離を保たざるを得ないのは、自己評価と自己理想のバランスの悪さが影響しているようです。 「社会的に認められている」「美人である」「才能がある」など、「〜の時だけ、自分はOKである」という限定が強すぎるのです。ある意味で、自分で自分の首を絞めているような気がします もう少し気楽に考えられるといいのですが。



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