アスペルガー症候群(高機能広汎性発達障害) 診断基準
1 社会的相互作用の重大な欠陥(次のうち少なくとも二つ)
a 友達と相互に関わる能力に欠ける
b 友達と相互に関わろうとする意欲に欠ける
c 社会的シグナルの理解に欠ける
d 社会的・感情的に適切を欠く行動
2 没入的で狭い興味・関心(次のうち少なくとも一つ)
a ほかの活動を受けつけない
b 固執を繰り返す
c 固定的で無目的な傾向
3 決まりや興味・関心の押しつけ(次のうち少なくとも一つ)
a 自分に対して、生活上で
b 他人に対して
4 言葉と言語表現の問題(次のうち少なくとも三つ)
a 発達の遅れ
b 表面的には誤りのない表出言語
c 形式的、もったいぶった言語表現
d 韻律の奇妙さ、独特な声の調子
e 理解の悪さ:表面的/暗示的意味の間違った解釈を含む
5 非言語コミュニケーションの問題(次のうち少なくとも一つ)
a 身ぶりの使用が少ない
b 身体言語(ボディ・ランゲージ)のぎこちなさ/無神経さ
c 表情が乏しい
d 表現が適切でない
e 視線が奇妙、よそよそしい
6 運動の不器用さ
神経発達の検査成績が低い
知的障害がない自閉症
アスペルガー症候群は発達障害の一種であり、一般的には「知的障害がない自閉症」とされている。精神医学において頻用されるアメリカ精神医学会の診断基準 (DSM-IV) ではアスペルガー障害と呼ぶ。対人関係の障害や、他者の心の推し量り能力、すなわち心の理論の障害が特徴とされる。特定の分野への強いこだわりや、運動機能の軽度な障害も見られる。しかし、カナータイプ(低機能)自閉症に見られるような言語障害、知的障害は比較的少ない。
自分自身に合った環境を探せ
確立された治療方法は存在しません。一般的には社会技術訓練、家族のために教育・訓練、行動修正、教育的介入によって適切な社会(学校)生活を送れる様にするしかありません。本人が自分自身に合った仕事環境と仕事内容を見つけることも大切です。仕事で自信を持つことによって、周囲の人との関係もよくなってくることがあります。
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