ひきこもりの原因

精神科医の見解


精神科医の斉藤環(さいとうたまき)は、『社会的ひきこもりー終わらない思春期 』(PHP新書)の中で、「本人と家族の接点、家族と社会の接点の欠如」、すなわち孤立化を「ひきこもり」の原因としてあげました。また、同じく精神科医の斎藤学(さいとうさとる)は「ひきこもり」を「親の“子離れ”の失敗」と位置付け、具体的な指針を述べています。(『アディクションと家族「ひきこもり依存症」 Vol.21 No.1』)


家庭と地域

ひきこもりの原因には、家族と地域の環境の変化が関係しているようだ。しかし、地域環境を変えることはなかなか難しく、家庭だけでもなんとかしたい。ひきこもった原因を見つけることは、回復のために絶対必要な条件ではなく、今いるところからどんな風にしていくことができるかが大切である。



病気が原因のひきこもり


ひきこもりやニートの原因が病気の場合もある。その場合は、病院で診察を受けることが、社会参加への近道となる。

無気力、ゆううつ、死にたいと言う、リスカ、自殺未遂、これらの症状はうつ病の可能性がある。

電車や人混みで激しい動悸や冷や汗などを伴うパニックの発作を起こし、再びそういう場所に行くことをおそれる場合、パニック障害の可能性がある。

何度も手を洗ったり、鍵の締め忘れがないかなどの点検をしつこく行ったりする場合、強迫神経症の可能性がある。

幻聴、幻覚、幽霊が見えるなどのおかしな発言は統合失調症(精神分裂病)の可能性がある。

これらの場合精神科へ相談されるといいでしょう



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