ひきこもり・ニートの定義

厚生労働省/国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰部による定義


「さまざまな要因によって社会的な参加の場面がせばまり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態」



斎藤環(精神科医)による「社会的ひきこもり」の定義


「20代後半までに問題化し、6ヶ月以上、自宅にひきこもって社会参加しない状態が持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの」



ニートの定義


ニート(NEET)とは「Not in Employment, Education or Training」または「Not in Education, Employment or Training」の頭文字を取ったもので、学校(予備校なども含む)に籍がなくて仕事をしておらず進学および就業へ向けての活動をしていない、15〜34歳の未婚で家事や家業の手伝いもしていない者



独立法人労働政策研究・研修機構副統括研究員の小杉礼子によるニートの分類


ヤンキー(非行)型
 反社会的で享楽的。「今が楽しければいい」というタイプ  中卒、高校中退が多い。親も豊かとは言えない。

ひきこもり型
 社会との関係を築けず、こもってしまうタイプ  不登校やひきこもりを体験。人間関係を結ぶのが苦手。

立ちすくみ(自己実現追求)型
 就職を前に考え込んでしまい、行き詰ってしまうタイプ  大卒に多い。就職活動で自分らしい仕事を考えすぎて立ちすくむ。

つまずき(自信喪失)型
 いったんは就職したものの早々に辞め、自信を喪失したタイプ
 その後の職探しを躊躇する。


ひきこもり・ニートは複雑

定義を見てもわかるように、ひきこもりやニートはいろいろな人が含まれる。それだけに、解決法も十人十色。ニートやひきこもりから立ち直らせようと思ったら、長期戦の覚悟が必要です。ニートやひきこもりの人としっかり向き合って、これからのことを考えなければなりません。



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